Practice of Programming

プログラム とか Linuxとかの話題

最近読んだ本

最近読んでなかった。よろしくないなぁ。

コンピュータ科学者がめったに語らないこと

コンピュータ筋では有名な、ドナルド E クヌースによる聖書に関する話。3:16という、聖書に関する本を書いた時の話と言った方が正しいか。講義録という形がメインで、最後はパネルディスカッション。
3:16という本は、聖書の各巻の3章16節に焦点をあてて徹底的に調べあげて書かれた本らしい。

一度も植民地になったことがない日本

ヨーロッパの人の視点から見た日本とはどういうものなのかという話。
著者のヂュラン・れい子はビエンナーレで銀賞を取ったことのある版画家だそうです。
名前は知りませんでした。
最後の方に、I'm sorry の話が出ていた。二種類あるとのこと。


I'm sorry, this has happend.
I'm sorry, this responsibility came from me.


前者と後者はだいぶ違って、後者は自分に非があるときの話だそうだ。
自分に非がないときは、

I'm sorry, but I think ...


などとして、何らかの意見がいる、みたいな。


森巣博は、外国語で一番重要なのは、「I'm sorry」と、「Thank you」だと言っていて、なるほどねぇって、
思ったのだけど、やっぱり、単なる I'm sorry は恐いんだろうか、とか、また思った。

世界最速のF1タイヤ

ブリジストンのタイヤのエンジニアの話。別にF1ファンでもなんでもないんですけど、シビアなものを作る人ってのはカッコいいから。
F1の世界の裏方の仕事はなかなか面白かった。シューマッハの話などもあった。

僕には数字が風景に見える

著者は数学と語学の天才青年。サヴァン症候群アスペルガー症候群の著者の成長の記録の自伝。
原題は、『Born on a Blue Day』青い日に生まれてということだが、彼の誕生日が水曜日で、水曜日は「青い」らしい。
言葉に色やイメージが結び付くような思考をし、数字にもそれぞれに形や色や質などを感じる。
そのへんの感覚をもってして、数学と語学に関して驚異的な才能がある。
スペイン語を1週間でマスターしてしまったり、もっとも難しい言語といわれるらしいアイスランド語も驚異的な速さで学んでしまった。
πの暗唱を、2万1千桁以上したとか、凄いですね。
ただ、自分の力を存分に発揮できるようになったのは大人になってからで、子どもの頃はその障害のゆえの苦悩などを抱えていたらしい。
その彼がどんなふうに成長して、どんなふうに社会に向き合えるようになっていったのかと言う自伝。
http://www.optimnem.co.uk/が著者のサイト。